第38回バイオメカニズム学術講演会

実行委員長あいさつ

  この度、第38回学術講演会を大分県別府市で開催できますことを光栄に存じます。
大分県は、日本における障害者スポーツの発祥の地です。1948年ストーク・マンデヴィル病院のグッドマン卿が 主催したストーク・マンデヴィル大会が障害者のための最初の競技会であったといわれています。その後パラリンピックの第1回目は、東京オリンピックの4年前に行われた1960年のローマ大会、第2回目が1964年東京オリンピックと併催されたパラリンピックとなります。その日本選手団長は、大分県出身である故中村裕博士であり、九州大学を卒業され整形外科医であった中村先生は、グッドマン卿の薫陶を受け、日本に障害者スポーツの概念を取り入れただけでなく、障害者の職場として太陽の家の創設など多くの業績を残されています。特に、先生の「No charity, but a chance.」という考えは、障害者を差別せず、一人の普通の人間として考える根幹をなす概念です。
 2001年のICFで示される障害をマイナスと捉えないポジティブな考え方は、人間の尊厳を高める新しいパラダイムです。しかし、生身の人間だけでできることには、身体障害者だけでなく健常者にも限りがあり、これを補填・補完する技術は、まさにバイオメカニズムの研究者のテーマでもあります。不足する機能すなわち障害を差別しない意識と、それに着目して研究するという、一見背反する、しかし併存可能な考え方が、私たち研究者に必要であり、心のこもった研究を、この大会で発表していただき、今回のテーマであります「身体の構造・機能を補填・補完するバイオメカニズム」について会員一同が真剣に考える必要があります。
  学会員はもちろん,この分野の研究開発にご関心のある方は,ぜひご参加ください。
  「日本一のおんせん県」でお待ちしております。
第38回バイオメカニズム学術講演会
実行委員長  津村 弘
(大分大学医学部整形外科 教授)
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