第38回バイオメカニズム学術講演会

実行委員長あいさつ

  第38回バイオメカニズム学会を、大分県別府市で開催させていただき、たいへん光栄に思っております。また、関係役員の皆様に、心より感謝いたします。
  さて、バイオメカニズム学会は、私にとっても、たいへん興味深く好きな学会の一つです。通常、生体をメカニクスという観点から研究する分野では、主たる研究対象は生体そのものですが、この学会には、生体を研究し、工学系のものづくりに活かすという観点があります。医療系と工学系が協働し研究している分野の中でも、とてもユニークで、社会に対する有用性や貢献度が高いものとなっています。
  今回のテーマは、「身体の構造・機能を補完・補助するバイオメカニズム」とさせていただきました。本学会は、「人工の手研究会」が源流で、精緻な人間の手の構造や機能を研究し、優れた義手やロボットへの応用を図ることを目的としたものでした。この理念は、学会のシンボルマークにもデザインされています。現在の日本を顧みると、世界に類を見ない超高齢社会を迎え、歩行困難などの日常生活が不自由な高齢者が急増しています。平均寿命と健康寿命の差は、女性では12年に及び、ほぼすべての人は晩年には身体の構造や機能が不十分な状態になることになります。さらに労働人口の減少から高齢者を解除する人材も不足しています。この傾向は、今後30年以上にわたって悪化の一途を辿ると考えられ、その解決に向けて、本学会はこれまで以上の努力と貢献が期待されていると思います。
  バイオメカニズム・シンポジウムのある年であり、また、地方都市での開催であることから、演題数も低迷が心配されましたが、皆様のご協力で通常と変わりない演題応募をいただき、感謝しています。学会のみならず、秋の味覚と多彩な泉質のおんせん県大分の魅力を、堪能していただければ、主催する私たちの大きな喜びです。
第38回バイオメカニズム学術講演会
実行委員長  津村 弘
(大分大学医学部整形外科 教授)
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